30年前に出会った手相占い師

出会いは突然に

高校時代の同級生と繁華街を歩いていた。

道の先の方で誰かが大きな声を出して何かをしているのが見えた。近づいてみると、色々な型の手相を手描きしてある白い大きな布を背に「おい!2千円で手観てやるぞ。誰かいないか⁈」とハンチング帽を被った、たいそう口の利き方の悪い、ガラの悪いおじさんが客寄せをしているようだった。その様から手相占い師というのが想像できた。にしては上から過ぎな人だなあ、と通り過ぎようとしたら友人が「観て下さーい^0^」と手を差し出してしまった!

いきなりの展開が

 

えーっ⁈  昔から彼女は突発的におかしなことをする子だったので。今回も逸れることなく行動してしまったようだ。時間的には10分くらいだったろうか。鑑定は終わった。

そしたらなぜか私に向かって「おい、お前も見てやるから2千円よこせ。」と、通常なら無言で去るところだが、手相鑑定に薄っすら興味を持っていたのと、この時以外で観てもらうこともないだろう、この口の悪いおじさんに悪意も感じなかったので2千円を払って観てもらうことにした。

初手相鑑定

おじさんは2千円をしまうなりいきなりしゃべり始めた。

  • お前のその耳は悪い
  • 人の話を聞かない
  • ダメだ

いきなり失礼な人だな!  今度は両掌を見せろと言われて見せた。

  • お前、凄いな!(またいきなり何よ!)
  • 何をやっても成功する
  • なにか1つでいいから身につけろ 何でもいい それで食っていける
  • 結婚しても離婚する
  • 子供は何人かわからない
  • 子供は取られる
  • 不倫の相がある
  • 誰かお前に悪さをする 男か女かわからない とにかくそいつに気をつけろ

みたいなことを言われたかな~。そうこうしているうちに突然雨が降り始めた。結構強い振出しの雨だった。おじさんも焦って「おい、お前ら手伝え!そっち(白い布)の端っこ持て!」と勝手に片づけを手伝わされ、すぐそばの喫茶店に連れていかれた。

何故か雨が降ってきた

「雨が止むまで一休みだ。何でも聞け。何でも答えてやる。」良い人なのか悪い人なのかよくわからないけど、これも何かのご縁なのか、なぜ手相鑑定をやっているのか聞いてみた。

  • 好きで始めた
  • 手相氏にも階級がある
  • 底辺は道路上で鑑定してるやつ
  • 頂点はホテルのスイートとかで観る 社長とか政治家とかが客 袱紗にくるまれた札束をツーっと差し出される
  • どの階級もやってきたけど、今のが一番面白いからやってる
  • 全国を回ってる

後は何を話したか思い出せないけど、思わぬ憩いの雨のおかげか面白い話が聞けて良かった。それきりその手相占い師のおじさんとは会っていない。

鑑定は後になって気づくもの

30年前経って思い出したことなのだけど、おじさんに言われたことが殆ど合っているのよね。まだ本当の結果には至っていないけど、大体そんな道をたどってきた気がする。あの時ちゃんとメモを取ればよかった。忘れずに気を付けていればもっと変わっていたかもしれない。

今、会うことが出来たらもう一度鑑定してもらいたいな。

「まだまだ青いな!」

そんなこと言われそう。

本当に口の利き方が悪くてハンチング帽を被って「手相観てやるから2千円よこせ!」と脅迫まがいに勧誘しているおじさんを誰か知りませんか?

 

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